![]() |
![]() |
|||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
![]() |
軍事帝國では、この最大有効射程、すなわち認識→被弾予測計算→回避を完了するまでの時間を「絶対命中時間」と
呼び、この時間内に、照準計算→発射→命中を完了することが必須とされていた。
軍事帝國のE.S.P.は、人間の感覚器をブーストすること(その精度はU.G.の超能力者の比ではない)が可能で、
このブーストと高倍率の望遠鏡を用い目視観測を行っている。(初期発見はレーダーを使用する)
この観測結果を元に、超演算のE.S.P.を有する指揮官の計算に基づく敵行動予測と、同じく超演算のE.S.P.を
有する砲術士官の照準計算によって照準を決定付けている。
そのため、技術進歩を待たずして乗組員の訓練だけで高速化が可能となっていたのである。
しかし、新宇宙秩序戦争の開戦後もU.G.の技術進化により徐々に射程延伸や予測精度向上がはかられていくたびに
軍事帝國側の損害は徐々に増し、特に砲戦命中率の高い高E.S.P.保有将官、高E.S.P.保有技術士官を失っていくと、
人材重視の軍事帝國では遠からず戦争継続能力を失っていくであろうことは次第に明白となっていった。
ここにおいて軍事帝國では、高度なE.S.P.を持つ人材に頼るだけでは長期戦を戦い抜く事に不可能と悟り、
今後の対U.G.作戦の質的転換、すなわち航空宇宙総軍の主力である外宇宙戦闘艦艇の質的転換を迫られる事に
なったのである
これが、後に「大転換(オーラ・ガセック)」といわれた事件である。
帝國の戦争継続能力衰退を前に、艦艇設計を行う総統直下組織「艦政本部(グルゼーグ・レカド・ハ-クテル)」
はその方針を巡って、2派に分裂した。
1つは、いわゆる旧態の人材重視を維持し、威力向上で戦果向上を狙うという短期決戦案を画策した「光線砲派」
であり、もう1つは、既にロストテクノロジーとなった物理弾体を用い、これに最新技術を加え光速より速い弾に
よって射程延伸と、なによりも到達時間短縮によって、乗組員の質的閾(しきい)値を下げ、長期戦に備える
ことを目指した「実体弾砲派」である。
前者は短期間で達成でき、後者は軍事帝國の戦争継続能力の向上という質的転換を可能にする長所を持つが、
言い換えれば、前者はいずれ戦争継続能力を失する衰退の道であり、後者は転換中に敵の大攻勢があった場合、
反撃する新戦力を用意できない空隙を作ってしまう荊の道という短所を持ち合わせていた。
![]() |
![]() |
実体弾砲派「戦列艦」 |
光線派「特型装甲艦」 |
詳細は省くが、最終的に艦政本部の抗争は「実体弾砲派」が権限を掌握し、大転換という荊の道を選択することと
なった。ただし全ての建艦ノウハウを捨て、国家軍備の根底を揺るがしかねない大転換を行う際に「実体弾砲派」は
保険として2つの解を用意した。
その解の1つが、正統ともいえる正艦首射線砲撃戦型で、従来戦法そのままに長大な射程を持つことを目的とした
実体弾砲主力艦「駆逐戦列艦」であり、もう1つの解が、従来射程のまま威力を重視、かつ新戦法を可能とした、
同・反航戦型旋回式実体弾砲主力艦であった。
これがすなわち今回LoLに出た「戦列艦(U.G.コードネーム「シーラカンス」)」である。
基本設計は艦政本部が担当となっているが、光速をも超える実体弾砲の強反動を支える艦体設計は、
軍事帝國建艦の天才ヒルドルフ・ユス・グェンドゥール(建艦少佐)が行っている。
彼は、U.G.コードネームで「トンボ」と呼ばれる航宙戦闘爆撃機「Hi-121ゲイレルル」を設計した
ヒルドルフ・イラ・グェンドゥール(博士)の弟である。
戦列艦のクラスは2級あり、量産艦をニヴルヘイム級(ネームシップ:ニヴルヘイム)という。
もうひとつが試作設計艦であり、設計者であるヒルドルフ=ユス建艦少佐が「ナグルファル・フェオ」と
名づけていたため、「ナグルファル・フェオ級」という。
ナグルファル・フェオ級は「ナグルファル・フェオ1(ア)」から「ナグルファル・フェオ12(ヴィオ)」
までの12艦が存在する。
なお、上記艦名のとおり、軍事帝國の言語(特に新語)においては、ゼビ・ウスで使用されていた
「古代汎銀河公用語」と、現在の我々の住む地球における古代ノルド語が組み合わされた言語が使用されており、
特に北欧神話等で用いられる単語が多く使われるが、なぜこの言語が用いられているかは今のところ謎である。
戦列艦概要
軍事帝國のニヴルヘイム級戦列艦は、航空宇宙総軍の主力艦(ガル・グルゼーガ)に位置し、文字通り、
打撃の主力となる艦である。航空宇宙総軍において主力艦は花形であり、この乗組員になることは総軍将兵の
誉れでもある。
他国と比較して、軍事帝國戦列艦の特徴は4つある。
である。
特に、1に示す建艦方法が他国の艦艇と大きく異なる。
軍事帝國における建艦とは、部品単位で建艦工廠の「博士(クセル)」による設計が行われ、部品工房の
「工房職人(ティオ)」によって組立される一種の職人制手工業であり、特に兵装類は部品工房にて工房職人が
作り上げる文字通りの職人芸である。
![]() |
![]() |
ニヴルヘイム級とその次世代型であるヴァナハイム級の両級は、新宇宙秩序戦争期の初期から中期まで、
艦体をグェンドゥール、機関をフヴェルゲルミル、上構をヴィーズ、兵装類をギョル、スヴァル、スリーズ、
スュルグ、フィヨルム、フィムブルスル、フリーズ、ユルグ、レイプト、グンスラーといった、
13工房職人(フェス・ティオ)と、その系譜に連なる工房職人が担当している。
※後年、グェンドゥールはヴァナハイム級設計時に総統暗殺の嫌疑をかけられ軍事帝國を脱出。後任は
フラクテ・アム・エリヴァガル(建艦少佐)が行った。
担当部位別に職人の系譜名(ルーツネーム)が固有名として付く。
研ぎ澄まされた職人芸が投入されるため1隻のコストは非常に高く、また担当職人ごとのクセも強く、
最高性能を維持するために乗組員も相当な練度を要求される艦となっている。
戦列艦の特徴は、上面あるいは下面から見たときに梯形に配置されている旋回砲塔である。
正艦首射線に平行に配置することで長々砲身が可能な固定砲と比べると、旋回砲はどうしても短砲身小口径と
なってしまうため、射程と威力において劣るという欠点を持つ。
しかし、他国家の艦艇はほとんど全て正艦首射線重視であり、敵も同様と判断して正面にシールド重点を
置いているため、側面や後部などはシールドが薄いのが普通である。戦列艦はこれを逆手に取り、側方射撃に
よって弱点である側面や後部をねらうわけである。
この戦法を使う際に、艦列(ガイム)を組んで敵艦隊に突入し、同航戦(同航状態で側方射撃を行う戦術)
ないしは反航戦(すれ違いざまに側方射撃を行う戦術)を仕掛ける戦闘艦(グルゼーガ)であることから
「戦列艦(ガイム・グルゼーガ)」と呼ばれる。
攻撃法は上記のとおり、敵の発見にともない、まず同航(敵側方に付き、同方向に航行)ないし
反航(すれ違いざま)をもって敵側面につき、上構に聳え立つ測距照準艦橋「ヴィーズ」から砲術科観測員に
よって測距ののち、観測結果が同艦橋にある砲術計算室と戦闘艦橋の艦長にもたらされる。
艦長はいちはやく敵の機動予測を計算し、砲術計算室に弾種選択および照準補正式を伝達する。
砲術計算室ではその補正式を組み込んだ照準計算が行われる。またケーシングの調定計算もこの際行われる。
計算結果はギョル、スヴァル、スリーズ、スュルグ、フィヨルム、フィムブルスル、フリーズ、ユルグ、
レイプトの各砲塔に伝えられ、各砲塔砲術士官の判断で発射が行われる。
この観測員の敵発見から各砲塔に照準およびケーシング調定計算が出るまでの一連の流れは最速で約16秒、
この計算速度は、U.G.S.F.の戦艦級のコンピュータが行う回避計算の15.8461秒に迫る速度であり、これを
人間が計算している点が軍事帝國の脅威でもある。
LoLでは、U.G.S.F.の攻撃にいいようにやられているが、これは戦列艦が得意とする同航戦および反航戦を
マイヤーが行わせなかったからである。
側方であれば側面砲をもたないU.G.S.F.艦艇群に対し、12門斉射による一方的攻撃が可能だが、前方だと
8門に減り、しかも射程が短い旋回砲は正艦首射線砲撃戦型のU.G.S.F.艦艇群には有効弾を当てることが非常に
難しい。マイヤーの作戦の勝利要因は、常に艦隊の前方に潜宙艦を配置して戦列艦を牽制し、戦列艦の射程に
捉われないようにし、潜宙艦を排除しに駆潜艦(U.G.コードネーム「モウルバスター」)が前面に出た場合は、
護衛艦群と戦艦群でたたき、弾速で優位に立つ戦列艦の有効射程内に入らない、という彼我の艦艇の利点と
欠点を網羅し尽くした作戦を立案し、かつそれを徹底したことにある。
諸元
| 艦名 | 不明 |
| カテゴリ | 航空宇宙総軍/主力艦(アーパス・シド・ベガナン・グルゼーガ/ガル・グルゼーガ) |
| クラス | ニヴルヘイム級戦列艦(ニブルヘイム・ドゥ・ガイム・グルゼーガ) |
| 設計博士 | ヒルドルフ・ユス・グェンドゥール(建艦少佐・艦体工房職人・儀装職人兼任) |
| 建艦工廠 | フリスト戦列艦造船所(フリスト・ガイム・グルゼーグ・ハークテル) |
| 艦籍 | 不明 |
| 艦番 | 不明 |
| 艦体色 | 艦政本部式一号三型方紋形空間迷彩 (グルゼーグ・レカド・ハ-クテル・ファト/ア・メテ・オリ・ドゥ・ハル・シド・ガレスド) |
| 全長 | 1290m(静止時) |
| 全幅 | 270m(静止時) |
| 全高 | 374m(静止時) |
| 総員 | 約500名 ※技官乗員数が不定のため可変する。 |
| 航宙性能 | ※速力は状況に応じて大きく変わるため、24時間移動距離で算出する。 |
| 反応炉 | 次元粒子炉(アルセ・ベセル) ※ガフェル・シィオ・フヴェルゲルミル作 |
| 稼動限界 | オーバードライブ:1時間 戦闘稼動:約2000日 航行稼動:約15000日 ※全て艦内時間理論値 |
| 推進器 | 主機 空間流推進器(フェリ・オル・レストー) ※ガフェル・シィオ・フヴェルゲルミル作 副機 光流推進器(ハーロ・オル・レストー ハーロル・レストーともいう) ※ガフェル・シィオ・フヴェルゲルミル作 |
| 跳躍器 | 空間破砕器(フェリ・ネグーフ・レストー)による空間跳躍。搭載6基。 ※ガフェル・シィオ・フヴェルゲルミル作 |
| シールド | 三元防御幕発生器(オリ・サート・レストー) ※ヒルドルフ・ユス・グェンドゥール作 主機 6基(全て装甲内)/シールド厚 レイヤー換算で80レイヤー相当 副機 6基(予備用・通常時未稼働)/シールド厚 レイヤー換算で80レイヤー相当 |
| 搭載機材 | ■各部位名称、配備数および担当工房職人
|
乗組員の構成および説明
LoL劇中では、彼ら軍事帝國艦艇乗組員はほとんど語られることはないが、練度においては全国家最高レベルに
位置する。特に軍事帝國の兵器、機器類は人間の能力を極限まで発揮することで最高性能を出すことが出来るほどに
ピーキーな作りとなっているため、U.G.のような自動化はあまり採用されておらず、乗組員も多い。
軍事帝國ではE.S.P.とは「ドークト」と呼ばれる。「ドークト」は、U.G.のE.S.P.とは微妙に異なり、人間の
基本能力を増幅する力として発揮される。その能力顕現方法もU.G.のE.S.P.が意識集中や心理的な切替を必要と
するのに対し、軍事帝國のそれはまったくその必要はなく、精神的疲労を伴うが、随意かつ常態的に使用が可能である。
この「ドークト」は本来的に備わる能力であり、軍事帝國は全国家で唯一、全国民がE.S.P.「ドークト」を有する。
またこの「ドークト」は、ある力によって軍事応用的な力と認識『させられている』。
ゆえにテレパスといった意思疎通等、軍事的有用価値に直結しない力は持たない。軍事帝國の「ドークト」は
「2能力(シィオ・ドークト)」とよばれ、以下の2つのみとなっている。
すなわち超視覚(ウル)、超演算(ギューフ)である。
艦長(グルゼーグ・スクィーラ) … 1名
戦闘艦艇士官すなわち艦長を指す。
軍事帝國では、戦闘集団兵器(グルゼーグ)は特に非戦闘集団から分類されるため、
戦闘にかかわる艦長、戦闘機隊長、艇長といった名称は全て「グルゼーグ・スクィーラ」であり、この上に
修飾をつけることで分類している。
たとえば主力艦(大型艦)は頭に「ガル」がつき「ガル・グルゼーグ・スクィーラ」、補助艦(小型艦)は「ミク」
がついて「ミク・グルゼーグ・スクィーラ」、そして総統座乗艦の艦長のみ「オーラ・グルゼーグ・スクィーラ」と
呼ばれる。
![]() |
![]() |
艦長の義務は総統命を履行することであり、私的野望や上昇欲のための指揮は認められない。
艦長となるためには、武功のみならず、なによりも軍事帝國固有のE.S.P.「超演算(ギューフ)」の能力が欠かせ
ない。超演算は、数式計算のみならず論理演算、状況解析、外乱推測、それに伴う未来予測までを行うことができる
力であり、そのメカニズムは、脳の使用していない一部をE.S.P.によって接続、使用する能力である。
帝國民全てがこの能力を使用できる(軍事帝國の平均IQは非常に高い)が、帝國航空宇宙総軍の主力艦艦長は、
総軍では親衛隊(ゾシー・ガルラ ※他に「死神」の意)にならぶトップエリートであり、主力艦艦長になれるで
あろう超演算能力の素養を持つ者は全帝國民の0.001%程度しかいない。
その中で予科軍学校(ファゾン・スクィール・ガック)に進んだ者のみ術士官(タルグ・スクィーラ)となり、
軍功を上げるとようやく参謀(バグ・スクィーラ)となれる。そしてさらにその後も一握りの者しか艦長にな
ることは出来ない。
参謀(バグ・スクィーラ) … 4名
「バグ」は知性、知識、謀慮を指す。これを駆使する士官を「バグ・スクィーラ」と呼び、事実上の副長兼参謀に
あたる。参謀の義務は、総統命を効率よく履行できる献策をすることであり、私的野望や上昇欲のための献策は
認められない。
術士官のうち、軍功を上げた者のみが参謀となれる。参謀は艦に4人存在し、おのおの順位が存在する。一番上が、
参謀長(ア・バグ・スクィーラ)であり、参謀のうち能力に優れた者があたる。
続いて次席参謀(シィオ・バグ・スクィーラ)と続いていく。容赦のない実力主義であり、たとえ参謀長であっても、
1回の失策で術士官に戻ってしまう。参謀長での軍功が認められると艦長になることができる。
術士官(タルグ・スクィーラ) … 32名
「タルグ」は固有のスキル、能力といったものを指す。これを駆使する士官を「タルグ・スクィーラ」と呼ぶ。
なお「士官(スクィーラ)」は術士官かつ兵曹長以上のみを指すため、これより下にあたる兵(ゾル・ターク)に
士官はいない。術士官の義務は、艦長と参謀の決定に対する効率的な履行のみであり、反逆は認められない。
帝國航空宇宙総軍の艦艇乗組員は、U.G.と同じく、砲術科、航術科・技術科・機関術科・主計術科・医術科と
いった科別分類が行われる。術士官はおのおの
・砲術士官(カデス・タルグ・スクィーラ)、
・航術士官(オル・タルグ・スクィーラ)
・技術士官(フェイガル・タルグ・スクィーラ)、
・機関術士官(ベセル・タルグ・スクィーラ)
・主計術士官(スクィール・タルグ・スクィーラ)
・医術士官(ガプ・タルグ・スクィーラ)
に分かれる。彼らを各科指揮官として、これより下の階級を部下として配置している。
術士官は予科軍学校(ファゾン・スクィール・ガック)卒業で、実力と「ドークト」の力が優先される。
両者は共に求められる要件であり、実力、ドークトの力どちらかだけでは階級は上がらない。逆に両者を備えて
いれば若年で高い階級の術士官となる例も少なくない。さらに砲術士官・航術士官に限っては、
2能力(シィオ・ドークト)、すなわち、超視覚(ウル)、超演算(ギューフ)の両者が必須とされ、
この術士官が出世すると参謀を経て艦長になる場合が多い。
兵(ゾル・ターク) … 400名程度
一般、通常を意味する「ゾル」、兵器、兵員を示す「ターク」の意味するところは、つまるところ一般兵である。
兵員の義務はあくまでも術士官の決定に対する履行のみであり、反逆は認められない。軍事帝國は徴兵制度を
採用している。徴兵期間は有事で無期限、平時で8年である。 U.G.年齢換算で年齢16歳から64歳までが
徴兵の対象となる。(軍事帝國の平均寿命は130歳程度)軍事帝國は男尊女卑ではないが、男性のほうが
E.S.P.の能力が高いことが多いため、配分はやや男性に偏り、艦内の兵員性別比は、男性6に対し女性が4と
少なめである。女性は銃後に配置されることが多い。
技官(ゾル・ロフ) … 60名
一般、通常を意味する「ゾル」、国民、人民、ある目的を持った集団を示す「ロフ」の意味するところは軍属一般人
(技官)である。
身体能力不足といった、徴兵規格に合わなかった徴兵対象年齢男女や、幼年軍学校(ルソ・ロフ・ガック)に
就学している準成人男女が所属する帝國軍扶助組織「愛国奉仕会(レンベ・キュエル・ハ-クテル)」から
派遣されている。
兵士のように任務によって派遣されるのではなく、奉仕希望者から選抜して派遣される、という体裁をとっている。
愛国奉仕会は、大戦末期にはさらに退役軍人で構成される憂国奉仕会(ガレッガ・キュエル・ハ-クテル)を吸収し、
退役軍人も同様に技官としての派遣対象に含まれるようになった。
派遣先では幼年軍学校の場合はたいてい艦長~術士官の附人(バッソ)となり、それ以外は烹炊、艦内庶務といった
直接戦闘に関係のない業務を行うことが多い。純粋な軍人ではないため、指揮権、履行義務といった物は持たず、
軍規も緩めに設定されている。かつ軍事帝國は私刑(ハジェッダ)は最大の禁忌とされているため、公私ともに
軍人よりも縛りが弱い。士官を失った艦で退役軍人の技官が指揮をとった例もある。
軍事帝國「戦列艦(ガイム・グルゼーガ)」に搭載された軍事帝國だけのオリジナル兵器が、旋回砲塔式実体弾砲、
すなわち超光速重粒子弾発射砲「カデス・ターク」である。
カデス・タークは、ギョル、スヴァル、スリーズ、スュルグ、フィヨルム、フィムブルスル、フリーズ、ユルグ、
レイプト、グンスラーの砲熕10工房(パストー・ターク・ティオ)によって開発された。
※グンスラー工房は基礎理論構築のみ協力。
このカデス・タークという新兵器とこれを搭載する戦列艦の登場によって、後にU.G.ではアウトレンジアタック・
リポートがおこされ、航宙機母艦という新カテゴリの新設をせざるを得なくなったのである。
![]() |
カデス・タークの基本的構造は現在でも用いられている「大砲」そのものに遥かに近い。しかし、いわゆる大砲が
装薬等、火薬の膨張エネルギーをもって金属弾体発射を行うのに対し、カデス・タークは膨張エネルギーを使わず
「次元極(アルセ・マグ)」を用いている点が大きく異なる。
次元極とは、推進や跳躍に用いられる次元粒子流動制御器のことであり、これを「反発函(ラカ)」といわれる
巨大な薬莢に詰め、瞬間的大エネルギーを叩き込み、その際に暴発的に発生する空間斥力を発射エネルギーとして
使用するのである。また、弾体にはタキオン物質でケーシングした超光速重粒子弾(カデス・スパリオ)を使用する。
重粒子とはルクソン系のダークマターのことであり、重粒子弾とはこれを実体化するまで圧縮したものである。
実体化重粒子は非常に重く質量弾として有用であり、かつ宇宙空間に非常に多く存在し、航行中の補充が可能で
あることから弾体材料として用いられている。
超光速重粒子弾の名前が示すとおり、弾速は従来の荷電粒子砲が超えることが出来なかった光速を超えることが
できる。これを可能としているのがタキオン物質による弾体ケーシング「カデス・タルケン」である。
タキオン粒子系の物質を弾体を包み込むケースにすることで、ルクソン物質である重粒子弾を光速の倍で飛ばすことが
可能となっている。弾速設定は、ケーシングのタキオン物質の変更により、3L弾(オリ・カデス・スパリオ)、
2L弾(シィオ・カデス・スパリオ)、1.5L弾(ア・ハルシオ・カデス・スパリオ)が選択できる。
※Lは光速を意味する
なお、ルクソン物質である重粒子弾のみだと1L弾(ア・ハーロ・スパリオ)となる。ケーシングは8分割が可能で、
分割部分のタキオン物質の配分積層比(調定 ファシという)で弾道を曲げることが可能となっている。
タキオン物質でケーシングされた重粒子弾は発射後、ケーシングを減摩させながら調定された速度、屈曲率で飛行し、
ケーシングを全て失うと、重粒子弾は超光速に耐え切れず崩壊する。この弾体崩壊までが「有効弾射程」である。
![]() |
3L弾や2L弾といった超光速弾設定の場合、命中率もあがるが、発射後飛来中のタキオンケーシングの減摩が
飛躍的に早まるため、さらにタキオンケーシングを積層して有効弾射程を長くしてやる必要性が出る。
つまり、弾速を早くするほど弾体部分の重粒子構成比が落ちていくこととなり威力も落ちる。ゆえに弾体全てが
重粒子で構成されている1L弾が最も威力が高い。
ただ1L弾は、威力はともかく弾速はU.G.S.F.の荷電粒子砲と大差ないため、照準計算力がU.G.S.F.を上回る
ことが出来ていない軍事帝國の艦艇では、命中精度を上げるのが難しく、相当の近距離砲戦にならない限りは
使われない。ゆえに速度をとるか威力をとるかという決断には、艦長や参謀、砲術士官の真価が問われる。
高い計算能力を誇る艦長と参謀、砲術士官がいれば、1.5L弾ならば最大射程でも命中させることは
できなくもないため、事実上1.5L弾が最強となっている。
超光速弾によってU.G.の心胆を寒からしめ、アウトレンジアタック・リポートまでおこさせた戦列艦の
カデス・タークであったが、軍事帝國側からみると、意外に欠点が多かった。
まずは砲身である。カデス・タークは、威力とともに反動が特にすさまじい。砲身などは上下を挟み込む形で
補強材とダンパーを入れ、やっと発射可能な砲身強度と精度を得ている。それでも長期戦には向かず、
1戦ごとにオーバーホールを必要とする手のかかる砲であった。
さらに砲塔数が9と非常に多いため、全門斉射時は反動によって砲塔/艦体が圧壊してしまう。
それを防ぐため、斉射時は瞬間的に三元防御幕発生器(オリ・サート・レストー)の主機/副機共に稼動させ、
装甲内に防御幕を全力展開をし、艦強度を一時的に高めるシステムとなっている。これは攻防ともに強い艦を
望む総統の思いを実現するためにとったヒルドルフ・ユス・グェンドゥール(建艦少佐)の苦肉の策であった。
しかし、この結果、艦の推進器(オル・レストー)に回す出力がなくなり、斉射瞬間から数10秒は
惰性航行せざるを得なくなっている。この時間だけ予測され易い単純機動となるため、最強威力を誇る
カデス・タークの全門斉射中が、実は弱点という珍妙なシステムとなってしまっている。
軍事帝國では余程のことがない限り、斉射は行わない実運用で回避していたようである。
次世代となるヴァナハイム級戦列艦においては、ヒルドルフ・ユス・グェンドゥール(建艦少佐)の後任と
なったフラクテ・アム・エリヴァガル(建艦少佐)が三元防御幕発生器の再設計を行い消費パワーを削減し、
砲戦中も多少なりとも回避機動が可能となっている。
![]() |
次世代型主力艦「ヴァナハイム級戦列艦」 |
ゲームでの戦列艦
軍事帝國で、軍事LV2で、『軍事方針大転換』コマンドで設計できる戦闘ユ 航宙機の攻撃に弱い事は、戦艦種の宿命であるが、『戦列艦』の最大の弱点は、その配備までの時間と、それに伴う国家の一定時間の弱体化である。 |